読み手を選ぶ本 2006-06-29
生化学者である著者は生命とは何であるかを掘り下げ、病気と健康の新しい位置づけを試みた。生命体も無機物も本来は同一起源である以上、そこには物質の究極の理があるというのがその考えのもとである。量子力学の記述も出てくるが、あくまでも話を進めるためのものであり、逸話的で難しくはない。改めて心と身体が見る側の視点による便宜的区分に他ならず、いってみればコインの両面であることが理解できる。きたるべき新時代の科学に基づいた医療を考えるヒントを提示してくれる。もっとも、現状では私達の頭がまだ不慣れであるというのが実情だが。
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